講師紹介

ヴァイオリン

原田幸一郎 (ミュージックディレクター、桐朋学園大学特命教授)

原田幸一郎

桐朋学園で学び、ジュリアード音楽院にてポール・マカノヴィッキー、ドロシー・ディレイ、イヴァン・ガラミアンの各氏に師事。1969年に東京クヮルテットを結成。サウス・バンク、タングルウッド、モーストリーモーツァルト、スポレト、クフモ、ロサンゼルスやバンフ等の世界各地の音楽祭に出演。ドイツ・グラモフォン、CBS、RCA等でレコードをリリースしており、グラミー賞に数回ノミネートされる。ステレオ誌で、ベスト・レコード・オブ・ザ・イヤーを受賞。1988年には指揮者として新日本フィル演奏会でデビューし、指揮者としても活躍している。また、エリザベート王妃、ロン=ティボー、ミュンヘン、オイストラフ、ハノーファー、ロンドン、ソウル等、数多くの国際コンクールの審査員を務めている。現在、桐朋学園大学特命教授、東京音楽大学特任教授。また、マンハッタン音楽院のファカルティーとしても後進の指導にあたっている。いしかわミュージックアカデミー音楽監督。

ヴァイオリン

レジス・パスキエ (パリ・エコール・ノルマル音楽院教授)

レジス・パスキエ

わずか12歳でパリ国立高等音楽院のヴァイオリン科と室内楽科を一等賞で卒業。その2年後にはニューヨークでリサイタル・デビューを果たした。これまで、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団をはじめ、日本、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、南米など各国の主要オーケストラと共演。室内楽奏者としても精力的に活動しており、ジャン=クロード・ペネティエ、ロラン・ピドゥと共にパリ・ピアノトリオを結成。ジョルジュ・エネスコ賞、シャルル・クロス賞、フランスのレコード・アカデミー賞などの受賞歴を持つ他、フランス政府より文化勲章を与えられる。1985年から2011年までパリ国立高等音楽院ヴァイオリン科および室内楽科の教授を務める。使用楽器は1734年製グァルネリ・デル・ジェスの「クレモナ」。パリ・エコール・ノルマル音楽院教授。

ヴァイオリン

堀 正文 (桐朋学園大学特命教授)

堀 正文

京都市立堀川高校音楽科を経て、ドイツのフライブルク音楽大学へ留学。在学中より、ハイデルベルク室内合奏団のソリストとして、ヨーロッパ各地への演奏旅行を行う。1974年よりダルムシュタット国立歌劇場管弦楽団の第1コンサートマスターに就任。ヨーロッパ各国でオーケストラ活動はもとより、ソロ、室内楽などに幅広く活躍した。1979年、東京でのNHK交響楽団とのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲共演が大きな反響を呼び、同年9月NHK交響楽団にコンサートマスターとして入団。以来35年間の長きにわたり楽団を牽引し、2015年に名誉コンサートマスターに就任。N響での功績に対して有馬賞を受賞している。その他、ジュネーヴ国際音楽コンクール、レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクール、シュポア国際コンクールの審査員を務める。現在、東京藝術大学特別教授、桐朋学園大学名誉特任教授として後進の指導にあたっている。

ヴァイオリン

チョーリャン・リン 元ジュリアード音楽院教授

チョーリャン・リン

1960年台湾生まれ、5歳でヴァイオリンを始めた。12歳でシドニーに移り、ハンガリーのヴァイオリンの巨匠イェネー・フバイの弟子であるロベルト・ピクラーに師事した。イツァーク・パールマンのマスタークラスで演奏した後、13歳の時、パールマンの師であるドロシー・ディレイに師事することを決意し、15歳で単身ニューヨークに渡り、その後6年間ディレイ女史のもとで研鑽を積む。1976年にヘンリク・シェリングの代役でユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を弾いてデビュー。1980年にはズビン・メータ指揮ニューヨーク・フィルにデビュー、それ以来、世界のほとんどの主要オーケストラとソリストとして共演し、現在も世界各地の舞台で活躍している。31歳から母校ジュリアード音楽院の教授として、また2019年からは台北音楽アカデミー&フェスティヴァルを創設して後進の指導にもあたった。

ヴァイオリン

ジオン・ベク (ソウル大学音楽学部教授)

ジオン・ベク

カーティス音楽院、ジュリアード音楽院、パリ国立高等音楽院で学位を取得。インディアナポリス、パガニーニ、シベリウス、ロン=ティボー、エリザベート王妃国際コンクールなど、国際コンクールで数々の賞を受賞している。カーネギーホール、リンカーンセンター、キンメルセンター、ケネディセンター、サントリーホールなど世界の主要な会場でリサイタルやソリストとして、N響、ロンドンフィル、フィラデルフィア管、ブダペスト祭管、中国国家管、フィンランド放送響、シンガポール響、ソウルフィル、KBS響などと共演した。室内楽奏者としても、マールボロ、ラヴィニア、アスペン、グレートマウンテン、ナーンタリ、ブリッジハンプトンなどの音楽祭に加え、フランスのカザルス音楽祭、ポーランドのベートーベン音楽祭、東京のYCAシャネル音楽祭に出演。世宗ソロイスツのリーダー、錦湖アートホール室内楽協会の創立メンバーの一人であり、現在はソウルを拠点とする室内楽アンサンブル、アンサンブルOPUSを率いている。 2005年にソウル大学の最年少ヴァイオリン教授に就任し、韓国で話題になった。

ヴァイオリン

ホァン・モンラ (上海音楽院教授)

ホァン・モンラ

上海生まれ。4歳でヴァイオリンを始める。8歳で上海音楽学院に入学しリナ・ユー教授に師事、2005年に修士課程を修了し史上最年少で同音楽学院の教員となった。その後、英国王立音楽院でジェルジ・パウク、リューベック音楽大学でトーマス・ブランディスのもと研鑽を積んだ。2001年仙台国際音楽コンクール第1位及び聴衆賞を受賞。また、上海の春国際音楽祭で最優秀演奏賞を受賞。2002年にはパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝し、同時にレナードバルビエ―リ記念賞およびマリオ・ルミネルリ記念賞を受賞した。これまでにN.ヤルヴィ、J.ノット、T.ダウスゴーなどのもと、バンベルク響、シュトゥットガルト放送響、バーゼル響、デンマーク国立響、N響をはじめとする数多くのオーケストラと共演。上海音楽院教授や英国王立音楽院客員教授を歴任し、IMAヴァイオリン講師も担当。仙台国際ヴァイオリンコンクールをはじめとする数多くの国際コンクールの審査員も務め、後進の育成にも力を注いでいる。

ヴァイオリン

神谷美千子 (桐朋学園大学准教授)

神谷美千子

桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースを首席で修了後、ジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイ女史に学ぶ。1992年パガニーニ国際コンクール第2位。97年ハノーファー国際コンクール優勝。これまでに、N響、読響、ロンドン・フィル、北ドイツ放送響等、国内外の著名なオーケストラと共演。C.デュトワ、C.ミュンフン、R.バルシャイ、原田幸一郎等の著名な音楽家との共演も多い。アスペン、ヴェルヴィエ、クフモ等、世界各地の音楽祭にも参加。また、室内楽への取り組みも意欲的である。これまでに、原田幸一郎、川崎雅夫、ドロシー・ディレイ、ジョルジュ・パウク、店村眞積、三善晃、東京クヮルテットらに師事。2006年よりパリに在住、国際的な演奏活動を続ける傍ら、パリ・エコール・ノルマル音楽院にて教鞭をとるなど、指導者としても幅を広げている。2014年に帰国し、現在は桐朋学園大学音楽学部の准教授として後進の指導にあたっている。

チェロ

毛利伯郎 (桐朋学園大学特命教授)

毛利伯郎

10歳よりチェロをはじめ上原与四郎、青木十良、ハーヴィー・シャピロの各氏に師事。室内楽をロバート・マン、サミュエル・ローズ、フィリックス・ガリミヤの各氏に師事。ジュリアード音楽院在学中より、ニューヨークを中心に演奏活動を開始、各地のオーケストラと共演。シークリフ・チェンバー・プレイヤーズ、シアター・チェンバー・プレイヤーズのメンバーとして多彩な活動を展開する傍ら、アメリカ、ヨーロッパ各地の音楽祭に数多く出演する。1985年帰国。2015年まで読売日本交響楽団ソロ・チェリストを務めた。東京ピアノ・トリオ、桐五重奏団、ATMアンサンブル、水戸カルテット、その他多くのシリーズのメンバーやゲストとして出演し好評を博している。桐朋学園大学特任教授、東京音楽大学客員教授。

チェロ

クライヴ・グリーンスミス (コルバーン・スクール教授)

クライヴ・グリーンスミス

王立ノーザン音楽大学でドナルド・マッコールに、ケルン音楽大学でボリス・ペルガメンシコフに師事。1999~2013年東京クァルテットのメンバーとして、ニューヨークのカーネギーホール、シドニーのオペラハウス、ロンドンのサウスバンク・センター、パリのシャトレ座、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーンの楽友協会、東京のサントリーホールなど、世界の一流ホールで演奏してきた。ソリストとしては、ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。また、マルボロ音楽祭、ラホヤ・サマーフェスト、ラヴィニア音楽祭、ザルツブルク音楽祭、札幌のパシフィック・ミュージック・フェスティバルなどにも出演している。イェール大学で東京クァルテットのメンバーとして15年間のレジデンスをつとめ、2014年にコルバーン・スクールの教授に就任、現在に至る。2019年にはネバダ室内楽フェスティバルの芸術監督に就任し、キジアーナ国際サマーアカデミーの室内楽マスタークラスのディレクターに任命された。

ピアノ

パスカル・ドゥヴァイヨン (桐朋学園大学特任教授)

パスカル・ドゥヴァイヨン

リーズ国際ピアノ・コンクール上位入賞、1978年のチャイコフスキー国際コンクールでは2位を獲得。協奏曲のレパートリーは50曲を超え、これまでN響、ロンドン・フィル他、世界を代表するオーケストラと共演。室内楽では、M.ロストロポーヴィッチ、T.ツィンマーマン、S.イッサーリス、ドンスク・カンなど著名演奏家と共演。録音は40を超える。近年CD「ドビュッシー:前奏曲全集」をリリースし、レコード芸術特選盤を受賞。執筆活動も盛んで「ピアノと仲良くなれるテクニック講座」をはじめとする著書はいずれも大好評を博す。
パリ高等音楽院教授を経て、ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院客員教授、桐朋学園大学特任教授、フランスのミュージック・アルプ夏期国際音楽アカデミー芸術監督を歴任。ドミニク・メルレ氏の後任として、ジュネーヴ音楽院教授も務めた。フランス芸術文化勲章“シュヴァリエ”、ロイヤルアカデミー名誉会員称号を受章。数々の国際コンクール審査も務める。

ピアノ

アンドレアス・ウェーバー モーツァルテウム音楽大学教授

アンドレアス・ウェーバー

ケルン音楽大学でカリン・メルレ教授、ヴィタリー・マルグリス教授に師事し、その後ザルツブルク音楽院でハンス・レイグラフ教授に師事。ソリストおよび室内楽奏者としてヨーロッパやアジアでコンサートに出演してきた。オーストリア、韓国、中国でテレビ収録。東京、名古屋、神戸、ソウル、釜山、北京、上海、広州、深圳、ロシア、オーストラリア、アメリカ、ドイツ、クロアチア、ベルギーでマスタークラスを多数開催。また、多くの国際ピアノ・コンクールの審査員も務めている。
アンドレアス・ウェーバーは2002年より母校ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学のピアノ教授を務め、2005年より才能豊かな若い学生のためのレオポルト・モーツァルト研究所の所長を務め、国際レベルで若い才能を育成に尽力し、2009年より国際サマー・アカデミーの教授も務めています。彼の生徒の多くは、ドイツ、オーストリア、韓国、スペイン、セルビア、オランダ、カザフスタン、ポーランド、イタリア、ハンガリーなどの国際ピアノ・コンクールで入賞している。

ピアノ

石井克典 (東京音楽大学教授)

石井克典

東京音楽大学付属高校、同大学に特待生として学び、ニューヨークのマネス音楽大学大学院を修了。日本音楽コンクール、クリーヴランドのカサドシュ国際コンクール、浜松国際アカデミーコンクール入賞。現在国内外でのリサイタル、協奏曲、室内楽の演奏活動を活発に行っている。2009年よりポルトガル、ドイツ、イタリアでマスタークラスと演奏会を行い後進の育成にも尽力。最近では2018年プラハ放送響日本公演のソリストを務め、2020年はドイツのシュレスヴィヒ٠ホルシュタイン州立交響楽団のベートーヴェン٠チクルスのピアノ協奏曲のソリストに招かれている。2016年録音のグラナドス、ストラヴィンスキー他のCDは好評を博した。マレーシアでのASEANショパン国際コンクール、カリフォルニア国際コンクール、日本音楽コンクール審査員、また浜松国際ピアノコンクール運営委員、専門委員を歴任。現在、東京音楽大学教授。

コントラバス

永島義男 (東京藝術大学名誉教授)

永島義男

東京藝術大学在学中に安宅賞を受ける。27才より東京藝術大学で後進の指導を始める。ソロ、室内楽奏者としてリサイタル、オーケストラとの共演、室内楽、放送、TVなどに数多く出演する。また、現代音楽にも積極的に取り組み、その優れた表現と演奏に対し、1986年第四回 中島健蔵音楽賞を与えられる。
これまでに、イギリス マン島国際(1982年)、宝塚ベガ(2000年、2003年)、泉の森国際(泉佐野市2001年)、ボッテシーニ(イタリア クレマ市2003年)、コンセール・マロニエ21(宇都宮市2006年、2008年、2010年、2012年、2014年、2018年)、秋吉台(2014年、2016年、2019年)、各コンクールの審査員を務める。
ソウル大学、中央音楽学院、中国音楽学院(北京市)、ロイヤルカレッジ オブ ミュージック(ロンドン)、ロイヤルノーザン カレッジ オブ ミュージック(マンチェスター)にてマスタークラスを行う。
2008年パリで開催された、コントラバス連盟世界大会に招待されリサイタルを行う。
2015年コントラバス演奏技法の研究により、東京藝術大学より論文博士号を授与される。
東京音楽大学講師、中国音楽学院(北京市)、瀋陽音楽学院(瀋陽市)各客員教授、東京藝術大学名誉教授。

コントラバス

岡本潤 NHK交響楽団次席コントラバス奏者

岡本潤

第8回北陸新人登龍門コンサート最優秀賞受賞、同年に井上道義指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢と共演。
東京藝術大学在学中に第15回コンセール・マロニエ21にて1位、第5回秋吉台音楽コンクール2位受賞。小澤征爾音楽塾に参加。松中久儀、今野淳、永島義男の各氏に師事。
現在NHK交響楽団次席コントラバス奏者。地元石川県にて、いしかわ弦楽アンサンブルセミナーを主宰、いしかわコントラバスアカデミー講師を務めるほか、都立日比谷高等学校、明治大学交響楽団で指導を行っている。